とあるRHELの初期構築で間違えた名前のlvを作成してしまいました。修正するためlv名を変更する事ができるか調べてみました。
Contents
lv名って変更できる?
結論
はい、Logical Volume(LV)の名前は変更できます。以下は、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)でLVの名前を変更する手順です。
手順の概要
環境
マウントポイント:/work
VG名:uservg
LV名(変更前):beforework
↓
LV名(変更後):afterwork
1. マウント解除
変更したいLogical Volumeがマウントされている場合は、安全に作業を行うためにアンマウントします。
# umount /work
2. 現状の確認
lvs
コマンドを使用して、現在のLogical Volumeの状態を確認します。
# lvs LV VG Attr LSize home rootvg -wi-ao---- 1.50g opt rootvg -wi-ao---- 20.00g root rootvg -wi-ao---- 10.00g swap rootvg -wi-ao---- 40.00g usr rootvg -wi-ao---- 10.00g var rootvg -wi-ao---- 35.00g beforework rootvg -wi-ao---- 5.00g
3. LV名の変更
# lvrename /dev/rootvg/beforework afterwork Renamed "beforework" to "afterwork" in volume group "rootvg"
4. 変更後の確認
# lvs LV VG Attr LSize home rootvg -wi-ao---- 1.50g opt rootvg -wi-ao---- 20.00g root rootvg -wi-ao---- 10.00g swap rootvg -wi-ao---- 40.00g usr rootvg -wi-ao---- 10.00g var rootvg -wi-ao---- 35.00g afterwork rootvg -wi-ao---- 5.00g
5. fstabの更新
/etc/fstab
ファイルを編集して、変更したLogical Volumeのパスを更新します。
# vi /etc/fstab /dev/mapper/rootvg-beforework /work xfs defaults 0 0 ↓ /dev/mapper/rootvg-afterwork /work xfs defaults 0 0
6. システムの再起動
変更を適用するためにシステムを再起動します。再起動が難しい場合は、変更したマウントポイントを直接マウントします。
# reboot または # mount /work
注意点
この作業はrootユーザで実行してください。システムに関連する重要な領域(例えば /usr
や /
など)の名前を変更する場合、システムの安定性や起動に影響を与える可能性があるため、特別な注意が必要です。基本的に、システム領域のLV名を変更することは推奨されません。
まとめ
Logical Volumeの名前変更は、上記の手順に従って慎重に行うことで安全に実施可能です。変更前には必ずデータのバックアップを取ることを忘れないでください。